喪中はがきで使用してはいけない言葉を紹介します。

うっかり使わないように注意しましょう。

喪中はがきのNGワードや失礼な言葉づかい、タブーなど

この記事で分かること

  • 喪中はがきで使用してはいけない言葉がわかる
  • 喪中はがきに書いてはいけない事がわかる

お祝いの意味を持つ賀詞

使うことはないと思いますが、おめでたい言葉やお祝いの意味を持つ言葉を使うのはマナー違反です。

注意したいのは下記の言葉。喪中はがきで使ってしまいそうなので注意しましょう。

NGワード例

  • 「慶び」「賀正」「謹賀」「賀正」「年賀」など

これらの代わりに「年始」「年頭」「新年」などを使います。

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不吉な言葉や縁起の悪い言葉、忌み言葉

死を連想させる言葉や、不吉な言葉、縁起の悪い言葉も避けましょう。

NGワード例

  • 「死亡」「死去」など
  • 「去る」「失う」「滅びる」「去年」「破れる」「別れる」「病む」など

うっかり使いがちなのが「去年」という言葉。

「去る」が含まれているので「昨年」「旧年」などを使います。

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繰り返しを連想させる言葉

繰り返しを連想させる言葉も避けましょう。

NGワード例

  • 「重ね重ね」「度々」「繰り返し」「再度」「再び」「返す返す」
  • 「また」「くれぐれも」「ますます」「しばしば」
  • 「さらに」「次々」「引き続き」「追伸」など

不幸が重なってしまうことを連想させるため、使わないようにします。

これらの言葉は、喪中はがきを送る側よりも届いた側が返信の際にうっかり使ってしまいそうです。

喪中はがきを頂いたお礼に寒中見舞いを出す場合には、細心の注意を払いましょう。

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添え書きや一言コメントは書いてもいいの?

基本的には添え書きやコメントは書きません。

何か書きたくなる気持ちも分かりますが、なにも書かずに送りましょう。

どうしても伝えたいことがあるなら、年が明けてから寒中見舞いで伝えるのが良いと思います。

注意

  • 喪中はがきにコメントの添え書きはしないこと

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問題のない添え書き

基本的には添え書きはしませんが、葬儀に来て頂いた方などにはお礼の一言を書いても問題ないでしょう。

許される範囲

  • 葬儀に来て頂いた方へのお礼など

その場合、長くならずに短いひとことで済ませましょう。

決して、結婚や出産などのおめでたいことや、遊びの誘いなどは書いてはいけません。

もし喪中の方から自分宛に喪中はがきが届いたら、自分が跡から出すときには相手に対するお悔やみの言葉を一言添えてもよいでしょう。

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写真(故人や家族)を使っても良いの?

通常は(故人や家族の)写真を使いません。

写真入りの喪中はがきが届いたら多くの方が違和感を感じ、困惑します。

注意

  • 喪中はがきに故人や家族の写真を使わないこと

頂いた喪中はがきはいつまでも取っておくものでもありません。写真が掲載されていたら頂いた方も破棄しづらくなるでしょう。

相手に負担をかけないためにも、写真を入れるのはやめましょう。

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余った年賀状は使わない

余った年賀状を喪中はがきに使うのはやめましょう。マナー違反です。

注意

  • 余った年賀状を喪中はがきに使ってはいけない

仮に年賀状を買ったあとに親族が亡くなったとしても、年賀状を使ってはいけません。

郵便局では、年賀状を通常はがきや弔事用切手に交換してくれるサービスがあります。

通常は手数料がかかりますが、年賀状を喪中はがきに交換する場合は手数料無料で交換して貰えます。

寒中見舞いにも年賀状を使ってはいけません。また、弔事用の切手も寒中見舞いに使ってはいけません。

「寒中見舞い」は「季節の挨拶」という位置づけですので、弔事用を使わないようにしましょう。

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引越した場合、引越の挨拶は入れず「新住所」と書くだけにする

喪中はがきと引越の挨拶を兼ねるのはよしましょう。

もし不幸があった年に引っ越した方は、喪中はがきの本文には書かずに自分の住所の部分に「新住所」と書き込むだけにしましょう。

もしくは、住所の脇に「〇月に転居しました」と添える程度にします。

引越した場合のマナー

  • 本文では引越に触れない
  • 自分の住所の部分に「新住所」と書き込むだけにする
  • 住所の脇に「〇月に転居しました」と添えても良い

喪中はがきを送る時期より前に引っ越した場合は、その引っ越した時に引越案内を送り、喪中はがきの時期に改めて喪中はがきを送るのが良いでしょう。

例:3月に親族が亡くなって、5月に引っ越した場合は下記のようにすると良いでしょう。

引越時期が早い場合
例:3月に親族が亡くなって、5月に引っ越した場合

  • 3月:葬儀
  • 5月:引越し → 引越はがきを出す
  • 10月〜11月:喪中はがきを出す

喪中はがきを受け取った方が寒中見舞いや喪中見舞いを送ってくることも考えられます。

郵便局にはきちんと転送依頼を提出しておきましょう。

ヤマト運輸も転送サービスをしています。佐川急便は転送サービスがありません。

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結婚報告・出産報告を一緒にしない

先程も触れましたが、結婚報告や出産報告などおめでたい内容の話を喪中はがきに書いてはいけません。

注意

  • 結婚報告や出産報告などおめでたい話を書かないようにする

本文に書かないだけではなく、添え書きに書くこともやめましょう。

報告したい場合は、年明けに寒中見舞いで報告するのが良いでしょう。

寒中見舞いについては、別記事で詳しく解説しています。

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喪中はがきの代わりにメールで済ませていいの? 返事はメールでもいいの?

結論から申せば、メールで喪中を知らせるよりは喪中はがきで出すべきです。

メールで送って来た人に対して「この人はマナーがある」と思う人はいないでしょう。

むしろ「マナーがない」「え?メールでいいの?」と思われてしまうことが多いはずです。

誰もがメールを使う時代になりましたので送りたくなる気持ちも分かりますが、きちんと喪中はがきで送りましょう。

注意

  • 基本的には喪中はがきを出す
  • 喪中はがきをメールで済ませるのはマナーがないと思われる

とはいえ、喪中はがきが誕生してからの長い歴史の中で、メールが登場したのはつい最近です。

まだメールがマナー違反かどうかの結論も出ていないでしょう。ひょっとしたら10年後はメールが当たり前になるかもしれません。

しかし、現状ではまだ昔からの文化で育ってきた年配者も多いので、喪中はがきで送るのが良いでしょう。

もしメールで送るのであれば、同年代の親しい間柄に限るべきです。

また、喪中はがきを受け取った場合も、きちんと寒中見舞いや喪中見舞いで返事をしましょう。メールで済ませるのはよくありません。

下記記事で、喪中はがきが届いた場合のお返しや返事に関しての解説をしていますので、よろしければご覧ください。

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