喪中はがきの基本的な知識をまとめてあります。
喪中はがきの書き方や出し方、マナー違反、喪中はがきを出す親族の範囲(親等)、寒中見舞いとの違いなどについて解説します。
各項目から、詳細な記事へリンクしています。
喪中はがきの書き方と基本ルール
喪中はがきの書く際には、基本的に下記のようなことを守ります。
- 喪中はがきを出す年は年賀状を出さない
- ペンは黒の筆か筆ペン、万年筆
- 縦書きで句読点は入れずに書く
- 年齢は「享年」で死因は書かない
- 日付は喪中はがきを出す月、もしくは相手に届く月
はがきは、官製はがきに弔事用の切手を貼るか、郵便局で売っている胡蝶蘭の通常はがきを使います。
ペンは黒の筆か筆ペンで書くのが良いでしょう。
基本的に縦書きで書きますが、近年では横書きも増えています。
文章を書く際には句読点を使わずに書き、亡くなった年齢は「享年」で書きます。
自分で書く時間が無い方は、ネット印刷サービスで喪中はがきを注文してもかまいません。
もっと詳しく書き方とルールを知りたい方は、別記事「喪中ハガキのマナーと書き方:知らないと恥をかくルール」をご覧ください。
喪中はがきのNGワードやタブーについて
喪中はがきで使ってはいけない言葉は下記のような言葉です。
- 「賀正」「年賀」などおめでたい言葉
- 「死亡」「去る」「別れる」など死や不吉な言葉
- 「重ね重ね」「返す返す」など繰り返しを連想させる言葉
また、下記のような行為はマナー違反になりますのでご注意ください。
- 喪中はがきで引越しした報告をする
- 喪中はがきで結婚や出産の報告をする
- 年賀状のはがきを利用して喪中はがきを出す
近年ではメールが普及していますが、メールで知らせることを失礼な行為と受けとめる方もいるので、メールで送るのはやめた方が良いでしょう。
喪中はがきのNGワードやタブーについて、もっと詳しく知りたい方は、下記の記事「喪中はがきのNGワードや失礼な言葉づかい、タブーなど」をご覧ください。
喪中はがきの出し方について 時期や期間は?
喪中はがきの出す時期は、通常10月中旬前後〜11月上旬頃までに出します。
年賀状のような受付期間が決められているわけではありません。
毎年年賀状をやりとりしている相手が、年賀状を用意する前に先方に届くように出します。
- 喪中はがきを出す時期は10月中旬前後〜11月上旬頃
- 受付期間が決まっているわけではない
- 相手が年賀状を準備する前に届くようにする
喪中はがきの出し方や時期について、もっと詳しく知りたい方は、下記の記事「喪中はがきを出す時期はいつ頃か?期間や出し方について」をご覧ください。
身内の誰が亡くなったら喪中はがきを出すの?
喪中はがきは、2親等の親族が亡くなった場合に出します。
下記の表の親族が2親等です。
親等 | あなたとの関係 | 続柄表記例 |
---|---|---|
自分と配偶者 | 夫(主人)、妻(家内) | |
1親等 | 自分の父母 | 父、実父、母、実母、養父、養母 |
配偶者の父母 | 義父、岳父、義母、丈母、養父、養母 | |
子供 | 息子、娘 | |
2親等 | 自分の両親の親 | 祖父、祖母 |
配偶者の両親の親 | 義祖父、義祖母 | |
自分の兄弟姉妹 | 兄、姉、弟、妹 | |
配偶者の兄弟姉妹 | 義兄、義姉、義弟、義妹 | |
自分の孫 | 孫、孫息子、孫娘 |
最近は同居していない祖父母については出さないこともあるようですが、基本的には上記の親類が亡くなったら喪中はがきを出します。
出す相手は、毎年年賀状を出している相手が基本です。
その他、生前、故人がお世話になった方に出しても良いでしょう。
喪中はがきを出す対象となる親族について、もっと詳しく知りたい方は、下記の記事「身内の誰が亡くなったら喪中ハガキを出すの?親族・親等範囲一覧表」をご覧ください。
寒中見舞いと喪中はがきの違い
寒中見舞いとは、新年の松の内が明けてから節分までに出す季節の挨拶状です。
松の内の期間は地域によって違います。通常、関東は1月7日まで、関西は1月15日までです。
- 関東は1月7日まで
- 関西は1月15日まで
※細かい地域では違う場合もあります。
寒中見舞いは、喪中を知らずに年賀状を出してきた相手に出すのに使います。
あるいは、喪中はがきを受け取った人が年賀状の代わりに出したりします。
寒中見舞いには弔事用の切手を使ってはいけません。あくまでも季節の挨拶ですので、弔事とは違います。
- 寒中見舞いを出す時期は松の内が明けてから節分(立春)まで
- 喪中を知らずに年賀状を出してきた相手に返事として出す
- 寒中見舞いは季節の挨拶なので弔事用切手は使わない
寒中見舞いと喪中はがきの違いについて、もっと詳しく知りたい方は、下記の記事「寒中見舞いとは?喪中はがきとの違い」をご覧ください。
喪中はがきが届いた場合の返信方法
もし喪中はがきが届いたら、年明けの松の内が終わった後に「寒中見舞い」として返事を書きます。
松の内の期間は地域によって違います。通常、関東は1月7日まで、関西は1月15日までです。
最近は「喪中見舞い」を送る人も増えています。
「喪中見舞い」は喪中はがきが届いた年内に送るのが一般的です。
「喪中見舞い」を送る際に一緒にお線香などのプレゼントを一緒に贈る人も増えています。
- 喪中はがきが届いたら松の内が明けてから寒中見舞いを出す
- 年内に喪中見舞いを出しても良い
- 喪中見舞いでは、一緒にお線香などの品物を送る人も増えている
喪中はがきが届いた場合の返信方法について、もっと詳しく知りたい方は、下記の記事「喪中はがきが届いた場合の対応方法:返事やお返しのマナー」をご覧ください。